積読読書会レポ

8月19日(土)天文館図書館の交流スペースで「積読読書会」を行いました。
積読している本、積読していたけど最近読了した本など、「積読」をテーマに本を紹介してもらうという企画です。
まずは今回ご参加いただいた皆さん(私含め)が紹介された本の一覧をどうぞ。
・『幽霊塔』江戸川乱歩/口絵 宮崎駿
・『RDG レッドデータガール⑤ 学園の一番長い日』荻原規子
・『バルタザールの遍歴』佐藤亜紀
・『アンナ・コムネナ④』佐藤二葉
・『古事記 上下巻』
・『ハンチバック』市川沙央
・『森有正エッセー集成③』二宮正之編
・『霧の彼方 須賀敦子』若松英輔
・『心的現象論・本論』吉本隆明
・『ファクトフルネス』ハンス・ロスリング
・『鈍感力』渡辺淳一
・『暇と退屈の倫理学』國分功一郎
・『鬱屈精神科医、お祓いを試みる』春日武彦
・『発想力を鍛える 33の思考実験』北村良子
・『鬼談百景』小野不由美
・『装釘考』西野嘉章
・『有限と微小のパン』森博嗣
・『坂の上の雲①』司馬遼太郎
・『すべての、白いものたちの』ハン・ガン
・『壜の中の手記』ジェラルド・カーシュ
・『墨東奇譚』永井荷風
・『戦う操縦士』サン・テクジュペリ
・『京洛の森のアリス』望月麻衣
・『あの夏の正解』早見和真
・『夏のヴィラ』ペク・スリン
参加人数は私も入れて10名でした。
ご覧の通り紹介された本は合計25冊ということで、1人2冊以上ご紹介いただきました。
やはり本好きの皆さん積読はたくさんありますね(笑)。
積読本なので当然内容には極力触れずに紹介いただくわけですが、どうしてその本を読もうと思うに至ったのかやなぜ1ページも開くことなく置きっぱなしなのか、あるいはなぜ途中で挫折してしまったのか等々、各々の語り口でお聞きできてとても楽しかったです。
またそれらを語る際に、普段どのように本を選んだり読んだり保管したりしているかという点に触れる方も多く、読書生活の一旦を垣間見るようで興味深く拝聴させていただきました。
本の買い方については、いわゆる「古典」作品を古本屋が安く売っているととにかく買ってしまい積読が増える一方だという方、他人から本をお勧めされるととにかく買ってみるという方等がいらっしゃいました。
また、紹介した積読本をもしここに読んだ人がいれば少しでも内容を教えてほしいという紹介が複数あって、実際に読んだ人がいて内容について話したりする場面もありました。
内容の難しさや内容が自分に合わなかったなど積読になる理由は人それぞれですが、読むことのままならなさを抱えながらも各々の読書をこなしているよなと個人的にはしみじみと感じ入りました。
読むことのままならなさのなかにも各々固有の興味関心の持ち方というのが当然あって、本を読めなかったからといってそれが失われるわけではないんですよね。
積読について語ると同時に、本に「何を求めて読むのか」や「どのように読み進めたいかのこだわり」等について語られる方も多くて、読書をする際の各々の肌感覚みたいなものが「積読」というテーマを通じて垣間見えるのがとても面白いなと思いました。
積読をテーマにした読書会はこれまで何度か催しましたが、思い出した時に企画する感じで二年に一回やるかやらないかという頻度でした。
久しぶりに開催してやはり「積読」は面白いなと改めて気付かされましたので、今後は定期的に催したいなと思います。

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