これからは新刊で入荷した本をリストにしてお知らせするようにしようと思います。
(長続きするかはわかりませんが…更新が滞ったらお察しださい)
今回は、料理、絵本、マンガをを中心に選書しました。
これまで新刊の棚は、小説、詩、短歌、エッセイ、哲学、人類学など、見た目も内容も硬い本が多かったので、もう少し棚を柔らかい雰囲気にしたいと考えて、今回はできるだけ目で楽しめる本を選びました。
「料理」は、私自身が料理をほとんどしないので、レシピがただ単に載ってるだけの本ではなく、この内容なら初心者でもとっつきやすく実際にやってみたい気持ちになるのではないかなと思う本にしてみました。自分が料理をしている状況というのを具体的に想像しやすいものがいいかなと。
入荷した本の一冊『おいしいおはなし』を少し紹介します。物語の中で食べ物が出てくる児童文学が40冊紹介されています。そして、その食べ物のレシピも40載っています。料理をしながらその本の紹介文を読むのも良し、紹介されている本自体を読むのも良しと、様々な楽しみ方ができる本ではないかと思います。食べ物と本の写真もとても素敵なので眺めるだけでお腹が減ってくる本です。
「絵本」と「マンガ」は、ほぼ私の趣味で選んでいます。
絵本のおすすめの一冊は、『ねえさんといもうと』です。
私の好きな作家、酒井駒子さんが絵を担当しています。
書名のとおり姉妹のおはなしで、おねえちゃんが小さい自分の世話を何でもしてくれているのだけれども、ある日おねえちゃんから離れてみたくなって…という物語です。終わり方がとても素敵な絵本です。人との関係がこういう風でありたいなと私は思いました。
マンガのおすすめは、『セリー』です。
こちらも私が好きなマンガ家さんで、森泉岳土さんの作品です。
近未来を舞台にした、本が好きな男性と女性型アンドロイドの物語です。
私自身の問題として、読んだ内容をすぐ忘れてしまうのに、それでもなぜ自分は本を読み続けるのだろうか?というのがあります。このマンガにも似たような問いがあって、作者なりの答えが結末で語られているような気がしました。とても好きな作品です。
それと同作者の『カフカの「城」他三篇』もおすすめです。
「城」(カフカ)、「こころ」(夏目漱石)、「盗まれた手紙」(ポー)、「鰐」(ドストエフスキー)の四篇の名作が十数ページでマンガ化されています。短いページ数ですが、どの作品も強く心に残る場面があります。名作と呼ばれる作品は、良質な部分が決して古びないんだろうなと感じました。だから現代においても繰り返し読む意義というのがあるのかもしれません。文学に苦手意識がある方に特におすすめしたいと思います。
紹介文は以上でした。
以下は今回入荷した本です。
〇料理
何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい / ワタナベマキ
だからつくる調味料 / オザワエイコ
レシピ家で呑む。 / 高谷亜由
食べたくなる本 / 三浦哲哉
風邪とごはん / 渡辺有子
夏とごはん / 渡辺有子
おいしいおはなし / 本とごちそう研究室
おいしいもののまわり / 土井善晴
〇絵本
あな / (さく)谷川俊太郎 (え)和田誠
三びきのやぎのがらがらどん / マーシャ・ブラウン
さいさなヒッポ / マーシャ・ブラウン
だるまちゃんとてんぐちゃん / かこさとし
こんとん / 松本大洋
こねこのぴっち / ハンス・フィッシャー
どんどんばしわたれ / (案)こばやしえみこ (絵)ましませつこ
ねえさんといもうと / (さく)シャーロット・ゾロトウ (え)酒井駒子
〇マンガ
かっぱのねね子 こうの史代小品集 / こうの史代
ギガタウン漫符図譜 / こうの史代
カフカの「城」他三篇 / 森泉岳土
セリー / 森泉岳土
〇エッセイ
あのとき、この本 / 「この絵本が好き!」編集部
どんな絵本を読んできた? / 「この絵本が好き!」編集部
〇人文
教養としての将棋 / 梅原猛 羽生善治 尾本恵市
ダークウェブ・アンダーグラウンド 木澤佐登志
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