南点③「未知の読書を求めて」

 2022年2月11日(金)付の南日本新聞のコラム「南点」です。
 今回は読書会がテーマです。わりと書きたいことを書けたような気がします。ですので、ここで付け加えることもあまりない感じです。が、今振り返ると、私が読書会を始めた動機というのもコラムの最後に書いたような「一人で読書することに行き詰まり」を感じていたのが理由だったと思います。
 似た傾向の本ばかり読んでいて、別にそれが面白くないわけではないんですが、何か他のものにも触れたい、でもそれをどう探せばいいのかわからない、そのような心境でした。
 読書会は、自分の本の嗜好性に近い人にも遠い人にもどちらにも出会える場です。人が言及した本が自分の頭に入ると、書店の本棚を眺める時に、「あ、この本は〇〇さんが言っていた本だ。」という具合に本棚の見え方にも変化が起きます。誰かの読書から経由する形で本に興味を持ったり読んだりしていいと思いますし、それは自分の読書ライフをより豊かにしてくれると思います。
 私も読書会をもっと頻繁にやりたい気持ちはあるのですが、今は仕事が立て込んでいて企画する余裕がない状況です。幸い今はオンラインで読書会を企画されている方が多いので、ネット環境さえ整っていれば参加できるようになってきています。私自身、読書会で自分の感想を上手く言えないことが多いのですが、でも企画したり参加したりして楽しかったと思えることが多いです。少しでもご興味あれば試しに参加してみてください。

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