2022年5月20日付の南日本新聞のコラム「南点」です。
今回は「古書市」について書きました。
最初のコラムから意識して書いていることがあります。
それは古書店を始める前に自分がどういう感覚で本を読んだり古書店に通ったり古書市に行ったりしていたかを少しでも書き残しておきたいということです。
古書店を始めてそれ以前とは比較にならない量の本と接する日々を送るようになり、以前とは自分の感覚が変化していることを自覚しています。
もちろん新たに発見することも多くてそれもまた楽しくもあるのですが、古書店を始めて3年、今書かないともう以前の感覚を忘れてしまいそうだなと思いました。
ですので、コラムでは大体、古書店目線と以前のただの本好きの目線を半々くらいの配分で書くように心がけています。今回の題材「古書市」はほぼ半々の配分で治ったかなと自分では思っているところです。
いわゆる「ベストセラー」現象がまさにそうだと思いますけど、他人が読んだ本、あるいは他人が関心を持つ本には、人は惹かれるものではないかと思います。持論ですが。
ここらへんの話については自分の体験を交えながらもう少し別のやり方で次回のコラムで書けたらなと思案中です。
残り2回。最後までお付き合いいただけたら幸いです。
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