2022年3月25日(金)付の南日本新聞のコラム「南点」です。
今回は「勉強」をテーマに書きました。
私自身いま人類学の勉強を少しずつ進めています。元々、人類学に興味はありましたが、大学院で人類学を専攻していた人達と数年前に友達になったのをきっかけに、自分も勉強したいと強く思うようになりました。ここ数年、その友人たちと勉強会を開いて、人類学の基礎を教えてもらいながら勉強をしています。その友人のうちの1人が鹿児島県外に拠点を移したことから勉強会をオンラインで行うようになり、その直後に新型コロナの流行が重なりました。
感染状況に振り回されて、人との交流などを上手くセッティングできない今の状況の中で、勉強する仲間がいることは私にとってとても心の助けになっています。
それは自分なりに勉強して得たものを実践できる場であり、別の意見を聞くことで異なる視点を得ることができたり、思考をさらに進めるための足場が組まれていく実感を得ることができます。それは自分の内的な時間が確かに前に進んでいるという実感でもあります。
新型コロナの流行で自分の中にも様々な変化が起こっていますが、中でも時間の感じ方が大きく変化したような気がします。上手く言えませんが、時間が静止した中で生活を送っている感覚といいますか。それを今回、無人島の話を比喩にして書いたという次第です。
さて、南点も折り返し地点を超えました。我ながら書き続ける体力がないなとしみじみと思うばかりですが、6月まで励んで参りたいと思います。
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