○『マルジナリアでつかまえて』山本貴光著
「マルジナリア」(=本の余白の書き込み)を推奨する本です。
人が読書をしている時、目にした言葉からの連想や発想等、その人の内部で様々な思考や情緒が起こります。
普通そのような人の内部で起こっていることは見えませんが、マルジナリアによってその痕跡に接することができるといいます。
この本の著者自身、最初からマルジナリアンだったわけではなく、夏目漱石のマルジナリアに出会ったことによって覚醒したそうです。そんな夏目漱石のマルジナリアのやり方の紹介から始まり様々な作家のマルジナリアが紹介されています。読書における作家さんの思考の痕跡というものはまた非常に面白く、本にそんな使い方があったのか!と驚かされました。
私自身、読書をしてる時にいろんなことを考えたり感じたりしていて、偶に自分にとってもの凄い発見をしたと歓喜する瞬間もあるのですが、すぐに忘れてしまうことが多いです…。私もマルジナリアを試そうかなとだいぶ気持ちが傾きました。
とても面白い本なのでお立ち寄りの際はぜひお手に取ってみてください。
0コメント